風景の移り変わりを楽しみながら自由気まま自転車旅へ

山形県の南東部、村山地方に位置する上山市は、江戸時代に城下町、参勤交代の宿場町として栄えた場所であり、開湯560年を超える歴史ある温泉地です。

かみのやま温泉は山形新幹線の停車駅でもあり、そのアクセスの良さからも多くの観光客が訪れます。

JRかみのやま温泉駅前にある「かみのやま温泉観光案内所」では、4月～11月まで電動アシスト付き自転車

を含むレンタサイクルを行っています。

自転車なら道中で気になった場所に気軽に立ち寄れたり、心地良い風を肌で感じられたり、車とは違った旅の楽しみ方ができます。

今回は自転車で巡りたいスポットや体験、おすすめのランチプランをご紹介します。

自然豊かな公園でピクニックランチ

お天気のよい日は、お外でランチを楽しみませんか。

レンタサイクルを実施しているかみのやま温泉観光案内所では、「かみのやまピクニックランチセット」を販売しています。バスケットに入った可愛いランチセットは写真映え間違いなし！

人気の自家焙煎珈琲店「蔵王の森焙煎工房」の特製ランチと“コーヒーマイスター”の淹れるオリジナルコーヒー付きというのも嬉しいポイントです。

さらにレジャーシート（レンタル）や手拭き、ゴミお持ち帰り用ビニール袋もセットになっているので、ピクニック用品の準備も必要ありません。

ピクニックの場所を自分たちで探してみるもよいですが、かみのやま温泉駅から自転車で約 5分、上山城に隣接する月岡公園はピクニックにおすすめ。草花が生い茂る自然豊かな公園は、春には約80本の桜が咲き誇る市内有数のお花見スポット。また夏は新緑、秋は紅葉と四季折々に美しい景色を見ることができます。

他にも周辺には上山の歴史を伝える郷土資料館である上山城、城門前広場にあるお土産処の「かかし茶屋」、月岡神社や斎藤茂吉の歌碑といった見どころが点在。また、蔵王連峰や市街地を一望できる足湯もあり、自転車旅の足の疲れを癒すのにもってこい。すべて近い場所にあるので、ランチの前後に巡ってみてはいかがでしょうか。

「かみのやまピクニックランチセット」は、2日前までに予約が必要なので忘れずに。またレンタサイクルとピクニックランチが一緒になったお得なプランもあります。

ワイナリーでショッピング

山形県は、年間を通してさまざまなフルーツに出合える果物王国。上山市もフルーツの生産が盛んであり、醸造用のぶどうの名産地としても知られています。市内には「タケダワイナリー」「ウッディファーム＆ワイナリー」「ベルウッドヴィンヤード」の３つのワイナリーがあります。

かみのやま温泉駅から自転車で約30分の場所にある「ウッディファーム＆ワイナリー」は、蔵王山麓の自社畑で、ぶどうの栽培から醸造、瓶詰めまでを行うドメーヌスタイルのワイナリーと高品質な果物栽培に取り組む果樹園という2つの顔を持ちます。

園内ショップではワインから、自社畑でとれた果物を使ったジャムやドライフルーツ、ジュースなどの加工品の購入ができます。もちろん自転車の飲酒運転は法律で禁じられているので、自転車旅の場合はワインはお土産として購入するだけに留めておいてくださいね。

「くだものうつわ」で箸づくり体験

かみのやま温泉駅から自転車で約20分のところにある「くだものうつわ」は、さくらんぼ、ラ・フランス、柿、りんごといった8〜10種類の果物の木を使った木工品を製造、販売する工房。

役目を終えた木や伐採された枝、幹を使用し、新たな命を吹き込んでいます。職人の手仕事による温かみのある自然素材の器は、お土産やギフトとしても人気があります。

木工製品の購入、工房の見学（要予約）に加え、オリジナル箸が作れる体験ができます。選んだ箸にヒートペンで名前やデザインを入れて、世界でひとつだけのMY箸が作れます。作った箸はそのまま持って帰れますよ。

上山の特産フルーツに舌つづみ！果物狩り

果物栽培が盛んな場所なら、フルーツ狩りも楽しみたい！と思う人も多いのでは。

かみのやま温泉駅から自転車で行くことができる距離にいくつもの果樹園が存在しています。

かみのやま温泉駅から自転車で約40分の距離にある「山形チェリーランド＆上山観光フルーツ園」では、さくらんぼから、プラム、ぶどう、梨やりんごに至るまで、季節ごとに多彩な果物がお目見えします。

6月上旬からさくらんぼ、夏には桃、秋からはりんごやぶどう狩りなどができます。時期が重なれば、ぶどうと桃、ぶどうと和なしなど複数の果物狩りを同時に楽しめます。

自転車旅の途中、収穫体験をして旬の美味しさを味わってみてはいかが。